資産運用

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銀行と金融市場

銀行についても、基本的な知識を整理しておきましょう。

まず、ひとつの例を挙げます。

『A銀行にX社が設備投資のための資金100億円を借りに来ました。今、A銀行が持つ資金は40億円だけで足りません。そこでA銀行はB銀行に30億円を借り、さらに日本銀行からも30億円借りてきて、X社に合計の100億円を貸しました。』

株式や債券の項でも少し触れましたように、企業の資金調達方法のひとつとして、銀行から借りるという場合がたくさんあります。ただし、銀行が持つ資金は預金者から集めたものであり無尽蔵にわき出てくるものではありませんから、上記の例のような貸し借りを毎日大量に行っています。

まず、AとBの銀行で貸し借り関係があるので、そこでも金利が発生します。銀行間の金利をコールレートと言います。日本経済新聞のマーケット総合欄でその数値を確認できます。好景気の時は企業の設備投資が活発になり、銀行同士でのお金のやりとりもそれだけ活発になります。一般に貸し出す時の金利も上昇エネルギーが働きますし、コールレートも同じように動いていきます。

日本銀行から借りる場合の金利が公定歩合ですね。日本の銀行金利はこの公定歩合ともうひとつ日銀が決定する誘導政策金利によって上下します。

さて、銀行はX社のような企業や個人へローンなどを貸し出し、元本と利息を払ってもらうことが商売ですから、仮にこのX社が非常に優良企業で毎年たくさんの利益を挙げていて何の不安も無く貸せる相手だとしたら、A銀行にとっては大事なお客様ということになります。そういう大事な相手に対しては、『これぐらいの安い金利で良いですよ』という特別扱いをします。その際に適用される金利のことをプライムレート(最優遇貸出金利)と呼んでいます。新聞やテレビの経済ニュースをチェックしていれば、どこそこの企業が○○銀行から○○%の低利で融資を受けた、という報道に接する機会が出てきます。その会社は今後さらに伸びていく可能性があるわけで、株を買うチャンスであるかどうか判断材料のひとつになる場合もあり得ます。

日本銀行は『銀行の銀行』という言い方があります。全国に32カ所の支店があり、そこへ行くと普通の銀行と同じようにカウンター窓口があります。訪れるお客さんは市中の民間銀行の人たちですね。そこで預入をしたり貸し出しの手続きをしたりしています。

日本銀行が行うのは、先のA銀行に対するような業務を通じて、(1)経済が安定的・持続的に成長するようにする、(2)金融機関の決済機能を安定させる、(3)物価を安定させる、ということを目的に運営されています。そのための具体的手段として

1:公定歩合操作

A銀行に貸す時の金利を上下させることで、お金を借りやすくしたり借りにくくしたりします。

2:公開市場操作

一般の債券の売り買いに日銀も参入して、たくさん買い付けた時はそれに支払ったお金が市中に出回るようになり、たくさん売った時はお金を受け取ってその分市中のお金が少なくなる、という方法で通貨の流通量を招請します。

3:預金準備率操作

各銀行に預金の一部を強制的に日銀にあずけさせることで、市中の通貨流通量を調整します。

 

以上のような金融政策を採っています。

ちなみに為替相場があまりにも急激に円高や円安になった時に、日銀が市場介入して相場を安定させようとすることが時々ありますね。円高を抑えるのであれば、日銀が円を売ってドルを買うという作業を行うわけですが、マーケットで大量に動いている資金に比較して日銀が動かす資金の量は微々たるもので、値動きに影響を与えるほどの力があるものではないのです。

市場介入は『日本の政府や日銀が円高を嫌って介入してきたぞ!』という、一種の権威みたいなことを意識させようとするもので、マーケットがそれに素直に反応してくれなければ思惑どおりに相場が安定しない場合もあります。

日銀は政府から独立している組織ですから、総理大臣が『お金借りやすくして景気が良くなるように金利を下げろよ』と言っても、そのとおりにするかどうかは日銀の判断です。公定歩合や誘導政策金利を上げる・下げるによって為替にも株式市場にも債券市場にも大きな影響が出るので、その動向はしっかり把握しておきたいものです。

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