増配とは、企業が株主に対して利益分配を行う際に、前回の決算期より配当金を増やすことをいいます。逆に、配当金が減ることは減配と呼ばれます。
企業は出資者である株主の「利益配当請求権」に基づき、決算期において得た利益の一部を「配当」として株主に還元しています。増配は、業績が向上した時に行われるのが一般的です。
増配には、継続的に実施されるものと、「記念配当」や「特別配当」のように一時的に実施されるものがあります。
「記念配当」とは、例えば創立記念や上場記念などのように記念行事のひとつとして増配されるものです。また、「特別配当」とは、業績は上がっているが継続的な増配とするには不安要素がある場合など、とりあえず一時的に増配するというものです。
日本では従来、配当は少し抑えても一定の額を継続的に行う安定配当型の傾向にありました。そのため、増配・減配はあまり行われてきませんでしたが、近年では欧米流の考え方の浸透や、増配を求める株主の声の高まりから、配当も業績に合わせて比較的頻繁に変更されるようになっています。
また、企業の業績とはあまり関係無く増配が行われる場合もあります。例えば、買収防衛策として増配が行われる場合や、投資家の注目を集めるための増配などがこれに該当します。逆に好業績であっても、企業の内部留保を厚くする必要があると経営的な判断がなされた場合には、増配が行われないケースもあります。
そのため、一概に高配当な企業が良い企業であるとは言えない面があります。
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